正答1
解説
正解は1です。
フローボリューム曲線は、縦軸に気流量、横軸に肺気量をとって、最大努力の呼気と吸気を描いたものです。
図では、呼気側のピークフローが約2 L/秒と低く、鋭いピークを作らずに平らな台形になっています。
吸気側も約1 L/秒前後で平らに頭打ちになっています。
一方、肺活量に相当する横幅は約5 L以上あり、保たれています。
呼気と吸気の両方で流量が一定の値に制限されているのは、気管など上気道の固定性狭窄に特徴的な所見です。
【選択肢別解説】
1:○ 気管狭窄では、狭窄部の内径が呼気・吸気どちらでも変わらないため、両方の流量が同じように頭打ちになります。
図の所見と一致します。
2:× 間質性肺炎は拘束性換気障害です。
肺活量が減るため曲線の横幅が狭くなり、ピークは比較的保たれた細長い形になります。
3:× 気管支喘息は閉塞性換気障害です。
呼気側のピーク後の下降部分が下に凹んだ形になり、吸気側は保たれるのが典型です。
4:× 胸椎後側弯症は、胸郭の変形による拘束性換気障害です。
肺活量が減少して曲線の横幅が狭くなるのが特徴です。
5:× COPDでは、呼気側のピークの後に急に流量が落ち、下に凹んだ形になります。
吸気側は比較的保たれるため、図とは一致しません。
【ポイント】
呼気・吸気ともに平坦化すれば、上気道の固定性狭窄(気管狭窄など)を考えます。
呼気側が下に凹む形は閉塞性障害、全体が小さく横幅が狭い形は拘束性障害です。