正答2
解説
正解は2です。
心不全では心室の壁に負担(伸展や圧の上昇)がかかります。
この負担に応じて心室から分泌されるホルモンが、心不全の重症度評価に用いられます。
【選択肢別解説】
1:× AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、肝細胞・心筋・骨格筋の傷害で上昇する逸脱酵素です。
心不全の重症度評価の指標ではありません。
2:○ 脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉は、主に心室筋から分泌されます。
心室への負荷が大きいほど血中濃度が高くなるため、心不全の診断や重症度評価、治療効果の判定に用いられます。
3:× クレアチンキナーゼ〈CK〉は、骨格筋や心筋の傷害で上昇する酵素です。
心筋梗塞などの評価には使いますが、心不全の重症度評価には用いません。
4:× 乳酸脱水素酵素〈LD〉は全身の組織に広く分布する酵素です。
特異性が低く、心不全の重症度評価には用いません。
5:× トロポニンは心筋傷害を鋭敏に反映するマーカーで、主に急性心筋梗塞の診断に用います。
心不全の重症度評価の代表的な指標ではありません。
【ポイント】
心不全の指標はBNPとNT-proBNPです。
心筋梗塞の診断にはトロポニンやCK-MBを用いる、と使い分けを押さえましょう。