正答4
解説
正解は4です。
ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus〈HPV〉)は、皮膚や粘膜に感染するDNAウイルスです。
16型や18型などの高リスク型が持続感染すると、子宮頸部の上皮が癌化します。
【選択肢別解説】
1:× 乳癌の発生には、エストロゲンへの長期曝露や、BRCA1・BRCA2遺伝子の変異などが関わります。
HPVが原因となる癌ではありません。
2:× 卵巣癌の危険因子には、BRCA1・BRCA2遺伝子の変異や子宮内膜症などがあります。
HPVは原因ではありません。
3:× 子宮筋腫は子宮平滑筋から発生する良性腫瘍で、エストロゲン依存性に増大します。
ウイルス感染が原因ではありません。
4:○ 子宮頸癌のほとんどに、高リスク型HPVの持続感染が関与しています。
HPVのE6・E7蛋白が、癌抑制遺伝子産物であるp53やRBの働きを抑えることで癌化が進みます。
5:× 子宮体癌は、エストロゲンの過剰な刺激による子宮内膜増殖症を背景に発生することが多い癌です。
HPVは原因ではありません。
【ポイント】
「子宮頸癌はHPV、子宮体癌はエストロゲン」と対比して覚えます。
HPVワクチンと子宮頸部細胞診は、子宮頸癌の予防と早期発見の柱です。