正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っている記述を選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)はネコ科動物を終宿主とし、ヒトを含む多くの温血動物を中間宿主とする原虫です。
有核細胞の中で増殖する偏性細胞内寄生性をもちます。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
ネコの腸管内で有性生殖が行われ、オーシストが糞便中に排出されます。
2:○ これが誤った記述です。
トキソプラズマは細胞外ではなく、宿主細胞内で増殖する偏性細胞内寄生原虫です。
急性期には急増虫体(タキゾイト)が細胞内で分裂し、慢性期には組織内にシストを形成します。
3:× 正しい記述です。
免疫が正常な人の感染は大部分が不顕性で、リンパ節腫脹程度で終わることが多いです。
4:× 正しい記述です。
妊娠中に初感染すると、原虫が胎盤を通過して先天性トキソプラズマ症を起こすことがあります。
網脈絡膜炎、水頭症、脳内石灰化が代表的な症状です。
5:× 正しい記述です。
IgM抗体は感染初期に上昇するため、高値であれば最近の初感染を疑います。
ただしIgMは長く残ることがあり、IgG抗体の結合力(アビディティ)検査を併用します。
【ポイント】
ヒトへの感染経路は、加熱不十分な肉に含まれるシストと、ネコ糞便由来のオーシストの経口摂取です。
エイズなどの免疫不全では、潜伏感染の再活性化による脳炎が問題になります。