心電図(別冊No. 2)を別に示す。
梗塞部位はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
別冊No.2は、12誘導心電図です。
肢誘導のIとaVLで、QRS波に続くSTが大きく上昇しています。
一方、IIIとaVFではSTが低下しており、これは鏡像変化(reciprocal change)です。
胸部誘導のV1〜V4には、梗塞を示す明らかなST上昇はみられません。
IとaVLは左室の側壁(高位側壁)を反映する誘導なので、側壁の梗塞と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× 前壁梗塞では、V3・V4を中心とする胸部誘導でST上昇がみられます。
本図のV3・V4にはST上昇がありません。
2:× 前壁中隔梗塞では、V1〜V4でST上昇がみられます。
本図のV1〜V4にはST上昇がありません。
3:○ 側壁梗塞では、I・aVL(およびV5・V6)にST上昇が現れます。
本図ではIとaVLに著明なST上昇があります。
対側のIII・aVFには鏡像的なST低下も伴っています。
4:× 下壁梗塞では、II・III・aVFでST上昇がみられます。
本図のIII・aVFはST上昇ではなく、低下しています。
5:× 後壁梗塞では、V1・V2で高いR波やST低下が鏡像として現れます。
本図の所見はこれに当てはまりません。
【ポイント】
下壁はII・III・aVF、前壁中隔はV1〜V4、側壁はI・aVL・V5・V6が担当誘導です。
ST上昇の誘導と、反対側の誘導の鏡像的ST低下をセットで読む習慣をつけましょう。