正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
運動負荷心電図検査では、危険な不整脈や高度な心筋虚血が出たら直ちに負荷を中止します。
一方、運動による心拍数の増加などの生理的な変化は中止の理由になりません。
【選択肢別解説】
1:× QRS幅0.08秒は正常範囲内です。
脚ブロックのような伝導障害が新たに出現したわけではなく、中止の理由になりません。
2:○ 多源性の心室性期外収縮は、心室の複数の部位から異常な興奮が出ている状態です。
心室頻拍や心室細動に移行するおそれがあるため、直ちに負荷を中止します。
3:○ 0.5 mVの水平型ST低下は、高度な心筋虚血を示す所見です。
一般に0.2 mV以上の水平型または下降型ST低下が中止基準とされ、本例はこれを大きく超えています。
4:× 心拍数が80/分から130/分に増えるのは、運動に対する正常な反応です。
目標心拍数に達していないので、これだけで中止する理由にはなりません。
5:× PR時間が0.16秒から0.12秒に短くなるのは、交感神経の緊張による生理的な変化です。
0.12秒は正常範囲内であり、中止の理由にはなりません。
【ポイント】
中止基準は「胸痛などの症状」「著しいST変化」「重篤な不整脈(多源性・連発する心室性期外収縮、心室頻拍)」「血圧低下や過度の上昇」と整理します。