正答1
解説
正解は1です。
アルコール依存症は、飲酒のコントロールができなくなり、身体的・精神的・社会的な問題が生じても飲酒を続けてしまう疾患です。
耐性の形成と離脱症状の出現が特徴です。
【選択肢別解説】
1:○ アルコール依存症では、うつ病などの抑うつ状態の併存が多くみられます。
飲酒が抑うつを悪化させ、抑うつがさらに飲酒を招く悪循環になりやすく、自殺の危険も高まります。
2:× 飲酒行動の多様性は維持されず、失われていきます。
時と場所を選ばず、同じパターンで飲酒を繰り返すようになります(飲酒行動の単一化)。
3:× 振戦せん妄では、見当識は保たれず障害されます。
意識障害を背景に、幻視(小動物が見えるなど)、粗大な振戦、発汗などがみられます。
4:× 病気が進むと、耐性ができて以前より多い量を飲まないと酩酊しなくなります。
少ない量で酩酊するようになるのは、肝障害などが進んだ末期の状態です。
5:× 離脱の早期症候群(手のふるえ、発汗、不眠、イライラなど)は、飲酒中止後72時間前後ではなく、数時間から24時間以内に多くみられます。
72時間前後に起こりやすいのは、後期離脱症候群である振戦せん妄です。
【ポイント】
アルコール離脱は「早期(数時間〜24時間):振戦・発汗・不眠・けいれん」「後期(2〜4日):振戦せん妄」と時期で区別します。
治療は断酒を目標とし、自助グループへの参加も勧められます。