正答3
解説
正解は3です。
股関節周囲の靱帯の多くは関節包を補強するものですが、関節内には血管を伴う靱帯があります。
大腿骨頭への血液供給に関わる靱帯を選びます。
【選択肢別解説】
1:× 寛骨臼横靱帯は、寛骨臼の下方の切れ込み(寛骨臼切痕)に橋を架ける靱帯です。
その下を血管が通りますが、靱帯自体が大腿骨頭に血液を運ぶわけではありません。
2:× 坐骨大腿靱帯は関節包の後面を補強する靱帯で、股関節の内旋を制限します。
血管は伴いません。
3:○ 大腿骨頭靱帯は寛骨臼の中から大腿骨頭窩に付く関節内の靱帯です。
内部を閉鎖動脈の枝が通り、大腿骨頭へ血液を送ります。
4:× 恥骨大腿靱帯は関節包の前下面を補強する靱帯で、外転を制限します。
血管は伴いません。
5:× 腸骨大腿靱帯は関節包の前面を補強する強い靱帯で、伸展を制限します。
血管は伴いません。
【ポイント】
大腿骨頭への血流は、主に内側大腿回旋動脈が担い、大腿骨頭靱帯の動脈は補助的です。
大腿骨頸部の内側骨折で骨頭壊死が起こりやすいのは、この血流が断たれるためです。