正答3
解説
正解は3です。
髄膜刺激徴候は、炎症や出血で過敏になった髄膜が伸ばされたときに痛みや抵抗として現れる所見です。
脊髄と髄膜は、頸部の屈曲や、股関節屈曲・膝関節伸展の肢位で引き伸ばされます。
【選択肢別解説】
1:× 側臥位は体幹や下肢を軽く曲げて休める姿勢で、髄膜を強く伸張しません。
髄膜刺激症状のある患者が楽な姿勢としてとることもあります。
2:× 端座位は股関節と膝関節がともに屈曲した肢位です。
坐骨神経や髄膜の伸張は小さく、徴候を誘発しにくい姿勢です。
3:○ 長座位は股関節を屈曲し、膝関節を伸展した肢位です。
Kernig 徴候を調べる肢位と同じく髄膜と神経根を伸張するため、髄膜刺激徴候を誘発しやすくなります。
4:× 背臥位で下肢を伸ばした状態は、股関節が屈曲していないため髄膜の伸張は小さくなります。
頸部を屈曲させなければ徴候は誘発されにくい姿勢です。
5:× 腹臥位は体幹と頸部が伸展位に近く、髄膜を伸張しません。
髄膜刺激徴候を誘発しにくい姿勢です。
【ポイント】
髄膜刺激徴候には項部硬直・Kernig 徴候・Brudzinski 徴候があります。
髄膜炎やくも膜下出血の患者では、長座位をとらせる動作で頭痛が強まることに注意します。