正答4
解説
正解は4です。
自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)の児では、言葉や身振りで要求を伝えることが難しい場合があります。
問題の行動は、他者の手を道具のように使って要求を伝えるものです。
【選択肢別解説】
1:× 常同運動は、手をひらひらさせる、体を前後に揺らすなどの同じ動きを繰り返す行動です。
他者の手を使う行動ではありません。
2:× 運動チックは、まばたきや首振りなどが突発的に繰り返される不随意な運動です。
意図して要求を伝える行動ではありません。
3:× オウム返し(反響言語)は、相手の言葉をそのまま繰り返す言語の症状です。
手を使う行動ではありません。
4:○ クレーン現象は、他者の手を取って目的の物に持っていき、取ってもらおうとする行動です。
指さしなどの代わりに要求を伝える自閉スペクトラム症に特徴的な行動です。
5:× タイムスリップ現象は、過去の出来事を突然いま起きているかのように思い出し、当時のように反応する現象です。
【ポイント】
自閉スペクトラム症では、社会的コミュニケーションの障害と、限定された興味・反復的な行動が中核症状です。
共同注意(指さしや視線で関心を共有すること)の乏しさは、早期発見の手がかりになります。