正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
肺拡散能は、肺胞から肺毛細血管の血液へ、ガスがどれだけ移動しやすいかを示す指標です。
一酸化炭素を用いて測定し、拡散する面積、肺胞の膜の厚さ、ガスを受け取る血液中のヘモグロビン量によって決まります。
【選択肢別解説】
1:○ ヘモグロビンは、肺胞から拡散してきた酸素や一酸化炭素を受け取ります。
貧血でヘモグロビンが減ると肺拡散能は低下し、多血症では上昇します。
2:× 死腔換気量は、ガス交換に関わらない気道などを出入りする換気量です。
肺胞換気量には影響しますが、肺胞膜でのガスの拡散能そのものは変えません。
3:○ 肺胞表面積は、ガスが拡散する面積です。
肺気腫で肺胞の壁が壊れると表面積が減り、肺拡散能が低下します。
4:× 気道抵抗は、空気が気道を流れるときの抵抗です。
換気(気流)に影響しますが、肺胞膜を通るガスの拡散には直接関わりません。
5:× 残気量は、最大呼出後に肺に残る空気の量です。
肺気量の指標であり、肺拡散能を決める因子ではありません。
【ポイント】
肺拡散能は「面積が大きいほど、膜が薄いほど、ヘモグロビンが多いほど」高くなります。
肺気腫(面積の減少)や間質性肺炎(膜の肥厚)では低下すると覚えましょう。