正答5
解説
正解は5です。
この問題は痛覚受容器が存在しないものを選ぶので、○ が答えです。
頭痛は脳そのものではなく、頭蓋内外の痛覚を持つ組織が刺激されて生じます。
【選択肢別解説】
1:× 硬膜、特に静脈洞の周囲や頭蓋底の硬膜には痛覚受容器が分布します。
主に三叉神経を介して痛みを伝えます。
2:× 脳底部の太い脳動脈(Willis動脈輪付近)には痛覚受容器があります。
血管の拡張や牽引は頭痛の原因になります。
3:× 脳軟膜には、脳の表面を走る血管に沿って痛覚を伝える神経線維が分布するとされます。
そのため本問では、痛覚受容器が存在しない組織とはされていません。
なお、古典的な研究では軟膜そのものは痛みに鈍いとされ、判断が分かれる余地はあります。
4:× 頭蓋骨膜を含む骨膜には痛覚受容器が豊富に分布します。
5:○ 大脳皮質を含む脳実質には痛覚受容器がありません。
そのため覚醒下の脳手術で、皮質に触れても患者は痛みを感じません。
【ポイント】
痛みを感じる頭蓋内組織は、硬膜、静脈洞、脳底部の動脈、一部の脳神経です。
脳実質は痛みを感じないと覚えましょう。