正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5です。
筋滑車は、筋や腱が骨や線維性の輪を通り抜けて走行の向きを変える構造です。
滑車を介することで、筋の起始の位置とは異なる方向へ力を働かせることができます。
【選択肢別解説】
1:× 烏口腕筋は烏口突起から上腕骨の内側へまっすぐ走る筋で、滑車を介しません。
肩関節の屈曲と内転に働きます。
2:○ 顎二腹筋は前腹と後腹が中間腱でつながり、中間腱が舌骨に付く線維性の輪(滑車)を通って向きを変えます。
3:× 示指伸筋は前腕の背側から示指の指背腱膜へ向かう筋です。
伸筋支帯の下を通りますが、筋滑車をもつ筋としては扱いません。
4:× 小胸筋は第3〜5肋骨から烏口突起へまっすぐ走る筋で、滑車を介しません。
肩甲骨を前下方へ引きます。
5:○ 上斜筋は眼窩の内上方にある軟骨性の滑車を通って後外方へ向きを変え、眼球に付きます。
この滑車を介して眼球を内下方へ向けます。
【ポイント】
上斜筋を支配する神経が滑車神経(第Ⅳ脳神経)と呼ばれるのは、この滑車に由来します。
顎二腹筋は前腹が三叉神経、後腹が顔面神経の支配で、神経支配の違いもよく問われます。