右手背部の写真(別冊No. 6)を別に示す。
矢印が示す腱はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
写真は右手の手背で、母指を軽く伸ばした状態です。
矢印は、手関節の背側から母指の付け根へ向かって斜めに走る、皮下に浮き出た腱を示しています。
この腱は手背の中央寄り(尺側寄り)を走っており、母指の背側を末節へ向かう長母指伸筋腱です。
【選択肢別解説】
1:× 短母指伸筋腱は、長母指外転筋腱と並んで手関節の橈側縁を走り、母指の基節骨に付着します。
写真の矢印の腱より橈側を通り、解剖学的嗅ぎタバコ窩の橈側の縁を作ります。
2:○ 長母指伸筋腱は、橈骨背側のLister結節の尺側を回って斜めに母指へ向かい、末節骨に付着します。
母指を伸ばすと手背に斜めの隆起として浮き出し、解剖学的嗅ぎタバコ窩の尺側の縁を作ります。
写真の矢印の腱の位置と走行に一致します。
3:× 母指内転筋は手掌の深部にある筋で、母指の基節骨に付着します。
手背の皮下に腱が浮き出ることはありません。
4:× 短母指外転筋は母指球の表層にある筋で、手掌側の橈側に位置します。
手背に腱としては見えません。
5:× 長母指外転筋腱は手関節の橈側縁を走り、第1中手骨底に付着します。
写真の矢印より橈側(母指側の縁)にあります。
【ポイント】
解剖学的嗅ぎタバコ窩は、橈側が長母指外転筋腱と短母指伸筋腱、尺側が長母指伸筋腱で囲まれ、底に舟状骨を触れます。