正答4
解説
正解は4です。
上腕骨顆上骨折は、小児に多い肘周囲の骨折です。
転倒して肘を伸展した状態で手をつき、遠位骨片が後方へ転位する伸展型が大部分を占めます。
【選択肢別解説】
1:× 上腕骨顆上骨折は、老年期ではなく5〜10歳ころの小児に多い骨折です。
2:× 転位が少なければギプス固定などの保存療法を行い、転位が大きい場合に徒手整復と経皮的鋼線固定などを行います。
原則として手術を行うわけではありません。
3:× 骨片が内側へ傾いたまま癒合すると、内反肘が生じます。
外反肘ではなく内反肘が多いのが特徴です。
4:○ 転位した骨片や腫脹で上腕動脈が圧迫され、前腕の筋に阻血が生じやすくなります。
これが進むとVolkmann拘縮を生じるため、循環の観察が重要です。
5:× 肘関節屈曲位ではなく、肘関節伸展位で手をついて受傷する伸展型が多い骨折です。
【ポイント】
上腕骨顆上骨折では「小児・伸展型・内反肘・Volkmann拘縮」がキーワードです。
外反肘は上腕骨外側顆骨折の後に生じやすく、遅発性尺骨神経麻痺の原因になります。