正答3
解説
正解は3です。
観念運動失行は、運動麻痺がないのに、口頭の指示や模倣で、習慣的な動作やジェスチャーを意図してできない状態です。
日常の場面では自然にできることがあり、検査の場面で意図的に行うと障害されます。
【選択肢別解説】
1:× 「今、何時ですか」は、時間の見当識を確かめる質問です。
失行の検査ではありません。
2:× 指示された指を示させる課題は、手指失認の検査です。
Gerstmann 症候群の評価で用います。
3:○ 道具を持たずに「歯を磨くまね」をさせるのは、パントマイムによる動作の検査です。
観念運動失行では、口頭指示によるこのような動作がうまくできません。
4:× 紙を折って封筒に入れるような、実際の物を使った一連の動作は、観念失行の評価に用います。
観念失行では動作の順序を誤ったり、道具の使い方を誤ったりします。
5:× 絵を見せて覚えさせる課題は、記憶の検査です。
失行の検査ではありません。
【ポイント】
観念運動失行は「まねやジェスチャーの障害」、観念失行は「物を使う一連の動作の障害」と区別します。
どちらも左半球の病変で生じやすいです。