頭部 MRI の T1 強調冠状断像(別冊No. 6)を別に示す。
矢印の部位はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
頭部 MRI の T1 強調冠状断像で、脳の構造を同定する問題です。
画像の上部中央には側脳室と脳梁が見え、下部の左右には側頭葉が見えます。
矢印は、側頭葉の内側下部で、側脳室下角の内側に接する灰白質の高まりを指しています。
この位置にある構造は海馬です。
【選択肢別解説】
1:× 前頭弁蓋は、外側溝の上側で島を覆う前頭葉の部分です。
冠状断では外側溝の上外側にあり、矢印の位置とは異なります。
2:× 帯状回は、大脳半球の内側面で脳梁のすぐ上を前後に走る脳回です。
画像の上部中央にあり、矢印の位置とは異なります。
3:× 尾状核は、側脳室の外側壁に沿って位置する灰白質です。
画像では側脳室の外側にあり、側頭葉の内側下部ではありません。
4:○ 海馬は、側頭葉の内側部で側脳室下角の内側底に沿って位置します。
矢印は側頭葉の内側下部を指しているので、海馬です。
5:× 島は、外側溝の奥で前頭葉・頭頂葉・側頭葉の弁蓋に覆われた皮質です。
冠状断では大脳半球の外側の深部にあり、矢印の位置とは異なります。
【ポイント】
冠状断では、側頭葉の内側で側脳室下角に接する部分が海馬です。
Alzheimer 型認知症では海馬の萎縮と下角の拡大がみられます。