正答1
解説
正解は1です。
手の関節・靱帯・アーチ・皮膚・把持の形について、運動学的な特徴を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 中手骨頭は掌側に向かって幅が広く、偏心した形をしています。
そのためMP関節の側副靱帯は、伸展位でゆるみ、屈曲位で緊張します。
手の固定では、拘縮を防ぐためにMP関節を屈曲位に保ちます。
2:× 母指のCM関節は鞍関節で、屈曲・伸展と外転・内転の2度の自由度をもちます。
2つの運動の組合せで対立運動が可能になりますが、3度の自由度ではありません。
3:× 手のアーチには、横アーチのほかに縦アーチと斜めのアーチがあります。
横アーチのみからなるわけではありません。
4:× 手掌の皮膚は厚く、深部の組織にしっかり固定されていて伸展性に乏しいです。
伸展性に富むのは、指を曲げたときに伸びる必要がある手背の皮膚です。
5:× 鉤形握りは、母指を使わずに第2〜第5指を鉤状に曲げて物を引っかける握り方です。
かばんの持ち手を持つときなどに用い、対立運動は必要ありません。
【ポイント】
MP関節は屈曲位、IP関節は伸展位で固定すると拘縮を防げます(安全肢位)。
母指の対立は、CM関節の屈曲・外転・回旋が組み合わさった運動です。