70 歳の男性。
身長 170 cm、体重 60 kg。
慢性心不全で NYHA 分類 class Ⅱ。
在宅におけるリハビリテーションを行っている。
在宅での生活と運動指導で正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
慢性心不全(NYHA分類classⅡ:日常的な身体活動で疲労や息切れが出るが、安静時には症状がない)の在宅指導を問う問題です。
運動療法は有効ですが、過負荷と心不全の悪化の徴候に注意します。
【選択肢別解説】
1:× 安静を長くすると、筋力や運動耐容能が低下して廃用が進みます。
病状が安定していれば、適度な運動を続けることが勧められます。
2:× Borg指数15(きつい)は負荷が強すぎます。
心不全の運動療法では、Borg指数11〜13(楽である〜ややきつい)程度を目安にします。
3:× 心不全の患者で短期間に体重が増えるのは、体液が貯留している(むくみが出ている)徴候です。
栄養改善の指標ではなく、心不全悪化の警告として受診の目安にします。
4:○ 前日の運動の疲労感が残っているのは、負荷が過剰であるか、心不全が悪化しているサインです。
このような日は運動を休み、症状が続く場合は受診するよう指導します。
5:× 症状が安定しているのは、服薬で病状が保たれているからです。
自己判断で中止すると心不全が悪化するため、服薬は継続します。
【ポイント】
心不全の自己管理では、毎日の体重測定、服薬の継続、塩分制限、疲労や息切れの観察が柱です。
運動強度はBorg指数11〜13や、会話ができる程度を目安にします。