EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで,進捗に関する指標値は次のとおりであった。
このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。
〔進捗に関する指標値〕
CPI(コスト効率指数):0.9
SPI(スケジュール効率指数):1.1
BAC(完成時総予算)に基づくTCPI(残作業効率指数):1.2
正答2
解説
正解は2です。
EVM(Earned Value Management:アーンドバリューマネジメント)では、進捗を金額に換算して、コストとスケジュールの状況を評価します。
CPIは1未満ならコスト超過、SPIは1を超えればスケジュールの前倒しを表します。
TCPIは、残りの作業を完成時総予算(BAC)内で終えるために必要なコスト効率で、1を超えると計画以上の効率が必要になります。
【計算】
CPIは0.9で1未満なので、使ったコストに対して出来高が少なく、コストは予算を超えています。
SPIは1.1で1を超えているので、出来高が計画より多く、スケジュールには余裕があります。
TCPIは1.2で1を超えているので、残作業を計画より2割高い効率で進めないと、BACを超えてしまいます。
【選択肢別解説】
1:× コスト超過とスケジュールの余裕の判断は正しいものの、残作業のコスト効率を上げる必要はないとしている点が誤りです。
TCPIが1.2なので、効率を上げなければ完成時総予算を超過します。
2:○ コストは超過しており、このままでは完成時総予算を超えるおそれがあります。
スケジュールには余裕があるので、残作業のコスト効率を上げる対策や、コンティンジェンシー予備費の使用を検討するのが適切です。
3:× コストに余裕があり、スケジュールが遅れているという評価が逆です。
CPIが1未満なのでコストは超過し、SPIが1を超えるのでスケジュールは前倒しです。
4:× コストに余裕があり、スケジュールが遅れているという評価が逆です。
スケジュールに余裕があるので、クラッシングなどの期間短縮策は必要ありません。
【ポイント】
CPI=EV÷AC、SPI=EV÷PVで、どちらも1以上なら良好です。
TCPIは1を超えるほど、残作業で挽回しなければならない度合いが大きいことを示します。