次に示すような組織の業務環境において,特定のIPセグメントのIPアドレスを幹部のPCに動的に割り当て,一部のサーバへのアクセスをそのIPセグメントからだけ許可することによって,幹部のPCだけが当該サーバにアクセスできるようにしたい。
利用するセキュリティ技術として,適切なものはどれか。
〔組織の業務環境〕
・業務ではサーバにアクセスする。
サーバは,組織の内部ネットワークからだけアクセスできる。
・幹部及び一般従業員は同一フロアで業務を行っており,日によって席が異なるフリーアドレス制を取っている。
・各席には有線LANポートが設置されており,PCを接続して組織の内部ネットワークに接続する。
・ネットワークスイッチ1台に全てのPCとサーバが接続される。
正答4
解説
正解は4です。
フリーアドレス制なので、幹部がどの席の有線LANポートにPCをつないでも、幹部用のIPセグメントに収容する必要があります。
接続するポートではなく、利用者が誰かによってネットワークを割り当てる技術が求められます。
【選択肢別解説】
1:× IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)は、不正な通信を検知して通知する仕組みです。
利用者ごとにIPセグメントを割り当てる機能はありません。
2:× IPマスカレードは、複数の内部の端末のIPアドレスを一つのグローバルIPアドレスとポート番号の組に変換する技術です。
幹部のPCだけを特定のセグメントにする機能はありません。
3:× スタティックVLANは、スイッチのポートごとに所属するVLANを固定で設定する方式です。
日によって席が変わるフリーアドレス制では、幹部がどのポートにつなぐか決まらないので対応できません。
4:○ 認証VLANは、接続した利用者や端末を認証し、その結果に応じて所属するVLANを動的に割り当てる方式です。
幹部と認証された場合だけ幹部用のVLANに収容し、そのIPセグメントのアドレスを割り当てれば、どの席からでも要件を満たせます。
【ポイント】
VLAN(Virtual LAN)は、物理的な配線と関係なく論理的にネットワークを分ける技術です。
ポートで決めるのがスタティックVLAN、認証結果やMACアドレスなどで決めるのがダイナミックVLANです。