あるシステムにおけるデータ復旧の要件が次のとおりであるとき,データのバックアップは最長で何時間ごとに取得する必要があるか。
〔データ復旧の要件〕
・RTO(目標復旧時間):3時間
・RPO(目標復旧時点):12時間前
正答3
解説
正解は3です。
RPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点)は、障害が起きたときに、どの時点までのデータを復旧できればよいかを表す目標です。
RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間)は、障害の発生から業務を再開するまでにかけてよい時間の目標です。
バックアップの取得間隔を決めるのは、RPOのほうです。
【計算】
RPOが12時間前なので、障害発生の12時間前より後のデータは失ってもよいものの、それより前のデータは復旧できなければなりません。
障害がバックアップの取得直前に起きると、失われるのは前回のバックアップから障害までのデータです。
これを12時間分以内に収めるには、取得間隔を12時間以下にする必要があります。
したがって、バックアップは最長で12時間ごとに取得します。
【選択肢別解説】
1:× 3時間は、RTO(目標復旧時間)の値です。
RTOは復旧作業にかけてよい時間であり、バックアップの取得間隔を決めるものではありません。
2:× 9時間は、RPOの12時間からRTOの3時間を引いた値です。
RTOは取得間隔とは関係がないので、引く必要はありません。
3:○ RPOが12時間前なので、バックアップを最長12時間ごとに取得すれば、失うデータを12時間分以内に収められます。
4:× 15時間は、RPOの12時間にRTOの3時間を足した値です。
15時間ごとでは最大15時間分のデータを失うおそれがあり、RPOを満たせません。
【ポイント】
RPOは「データをどこまで戻せるか」でバックアップの頻度を決め、RTOは「どれだけ早く再開するか」で復旧の手順や設備を決めます。
二つの指標は役割が異なると押さえておきましょう。