3台の装置X~Zを接続したシステムA,Bの稼働率に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ここで,3台の装置の稼働率は,いずれも0より大きく1より小さいものとし,並列に接続されている部分は,どちらか一方が稼働していればよいものとする。
(図:システムAはXとYを並列接続し,その後Zを直列接続。システムBはXとZを直列接続したものと,Yを並列接続。)
正答4
解説
正解は4です。
この問題は、同じ3台の装置を異なる形で接続したシステムA、Bの稼働率を式で比べるものです。
図のAは、XとYを並列に接続した部分に、Zを直列につないだ構成です。
図のBは、XとZを直列につないだ経路と、Yだけの経路を並列に接続した構成です。
装置X、Y、Zの稼働率をx、y、zとします(いずれも0より大きく1より小さい値です)。
【計算】
並列部分の稼働率は「1-(1-一方)×(1-他方)」で求めます。
A = {1-(1-x)(1-y)}×z = (x+y-xy)z = xz+yz-xyz です。
Bの直列部分(XとZ)の稼働率は xz です。
B = 1-(1-xz)(1-y) = xz+y-xyz です。
B-A = (xz+y-xyz)-(xz+yz-xyz) = y-yz = y(1-z) です。
0<y<1、0<z<1 なので、y(1-z)は常に正です。
よって、常にBの稼働率のほうが高くなります。
【選択肢別解説】
1:× 稼働率の差はy(1-z)で、条件の範囲では必ず正になります。
各装置の稼働率の値によって大小が入れ替わることはありません。
2:× B-Aはy(1-z)で、yやzが0や1にならない限り0にはなりません。
そのため、AとBの稼働率が等しくなることはありません。
3:× B-Aが常に正なので、Aの稼働率が高くなることはありません。
Aはどの経路でも必ずZを通るので、Zが止まるとシステム全体が止まります。
4:○ B-A=y(1-z)>0が常に成り立つので、Bの稼働率が常に高くなります。
BではZが故障してもYが稼働していればシステムが動くため、その分だけ有利です。
【ポイント】
直列は稼働率の「積」、並列は「1-(各装置の停止率の積)」で計算するのが基本です。
全経路に共通する装置(ここではAのZ)は単一障害点となり、システム全体の稼働率を下げます。