多数のクライアントが,LANに接続された1台のプリンタを共同利用するときの印刷要求から印刷完了までの所要時間を,待ち行列理論を適用して見積もる場合について考える。
プリンタの運用方法や利用状況に関する記述のうち,M/M/1の待ち行列モデルの条件に反しないものはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
M/M/1待ち行列モデルの前提条件を問う問題です。
M/M/1は、到着がランダム(ポアソン到着)、サービス時間が指数分布、窓口が1つのモデルです。
加えて、待ち行列の長さに制限がなく、先着順(FIFO:First In First Out)で処理することを前提とします。
【選択肢別解説】
1:× 空き具合を見て印刷要求を出すと、到着が待ちの状況に左右されます。
到着が互いに独立でランダムというポアソン到着の条件に反します。
2:○ 緊急性や量にかかわらず先着順に処理する方式は、M/M/1が前提とするFIFOのサービス規律に合っています。
3:× 一時的に受付を中断すると、待ち行列の長さに上限があることになります。
M/M/1は待ち行列の長さが無制限であることを前提とします。
4:× 所要時間が「一定時間+印刷量に比例する時間」で決まると、サービス時間が指数分布に従うという条件を満たしません。
【ポイント】
ケンドール記号「M/M/1」は、到着の分布、サービス時間の分布、窓口数の順に表します。
「M」はマルコフ性を表し、到着ならポアソン分布、サービス時間なら指数分布を意味します。