修了試験 2023-07-23実施分 基本情報技術者試験 問4
通信回線を使用したデータ伝送システムにM/M/1の待ち行列モデルを適用すると,平均回線待ち時間,平均伝送時間,回線利用率の関係は,次の式で表すことができる。 平均回線待ち時間=平均伝送時間×回線利用率/(1-回線利用率) 回線利用率が0から徐々に増加していく場合,平均回線待ち時間が平均伝送時間よりも最初に長くなるのは,回線利用率が幾つを超えたときか。
正答2
解説
正解は2です。 M/M/1待ち行列モデルの式から、待ち時間が伝送時間を超える境目を求める問題です。 回線利用率をρとすると、平均回線待ち時間は平均伝送時間のρ/(1-ρ)倍です。 したがって、ρ/(1-ρ)が1を超えると、待ち時間が伝送時間より長くなります。 【計算】 平均回線待ち時間>平均伝送時間となる条件は、ρ/(1-ρ)>1です。 1-ρ>0なので、両辺に1-ρを掛けてρ>1-ρとなります。 整理すると2ρ>1、つまりρ>0.5です。 【選択肢別解説】 1:× ρ=0.4のとき、ρ/(1-ρ)=0.4/0.6≒0.67です。 待ち時間は伝送時間の約0.67倍で、まだ短い状態です。 2:○ ρ=0.5のとき、ρ/(1-ρ)=0.5/0.5=1となり、待ち時間と伝送時間がちょうど等しくなります。 0.5を超えると待ち時間のほうが長くなるので、これが最初の境目です。 3:× ρ=0.6のとき、0.6/0.4=1.5倍で、すでに待ち時間のほうが長くなっています。 境目はこれより手前の0.5です。 4:× ρ=0.7のとき、0.7/0.3≒2.33倍です。 待ち時間が伝送時間を超えるのは0.5を超えた時点なので、最初の値ではありません。 【ポイント】 M/M/1では、利用率が1に近づくと待ち時間が急激に長くなります。 「利用率0.5で待ち時間=サービス時間」という関係は頻出なので覚えておくと便利です。まとめて解く
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