ファイルの提供者は,ファイルの作成者が作成したファイルAを受け取り,ファイルAと,ファイルAにSHA-256を適用して算出した値Bとを利用者に送信する。
そのとき,利用者が情報セキュリティ上実現できることはどれか。
ここで,利用者が受信した値Bはファイルの提供者から事前に電話で直接伝えられた値と同じであり,改ざんされていないことが確認できているものとする。
正答3
解説
正解は3です。
SHA-256は、任意の長さのデータから256ビットのハッシュ値を求めるハッシュ関数です。
データが1ビットでも変われば、ハッシュ値は大きく変わります。
また、ハッシュ値から元のデータを復元することはできません。
本問では、値B(ファイルAのハッシュ値)が改ざんされていないことは、電話による確認で保証されています。
【選択肢別解説】
1:× ハッシュ値にSHA-256を適用しても、ディジタル署名は作れません。
署名の作成には作成者の秘密鍵が必要なので、作成者の確認はできません。
2:× 1と同じく、ハッシュ値からディジタル署名を算出することはできません。
提供者が作成者であるかどうかも確認できません。
3:○ 受信したファイルAにSHA-256を適用して得た値が値Bと一致すれば、ファイルAは改ざんされていないと判断できます。
一致しなければ改ざんがあったと分かります。
4:× ハッシュ値の差分から、改ざんされた部分を特定したり修復したりすることはできません。
ハッシュ値は、改ざんの有無を確かめるためのものです。
【ポイント】
ハッシュ値だけで確認できるのは完全性(改ざんされていないこと)です。
作成者の確認(真正性)まで行うには、作成者の秘密鍵によるディジタル署名が必要です。