正答1
解説
正解は1です。
コンピュータウイルスを使って企業のコンピュータの記憶内容を消去すると、その企業の業務が妨げられます。
このような行為を処罰する規定をもつ法律を選びます。
【選択肢別解説】
1:○ 刑法には、電子計算機損壊等業務妨害罪(第234条の2)があります。
コンピュータやデータを壊して業務を妨げる行為を処罰の対象としています。
ウイルスを作成したり提供したりする行為も、不正指令電磁的記録に関する罪として刑法で処罰されます。
2:× 製造物責任法(PL法)は、製造物の欠陥で生命、身体、財産に損害が生じたときの、製造業者の損害賠償責任を定めた法律です。
刑事罰を定めるものではありません。
3:× 不正アクセス禁止法は、他人のIDやパスワードを無断で使うなどして、アクセス制御を破って侵入する行為を処罰する法律です。
記憶内容を消去する行為そのものを処罰の対象とする法律ではありません。
4:× プロバイダ責任制限法は、インターネット上の権利侵害について、プロバイダの損害賠償責任の制限や発信者情報の開示請求を定めた法律です。
ウイルスによるデータ消去を処罰する法律ではありません。
【ポイント】
不正指令電磁的記録に関する罪(いわゆるウイルス作成罪)は、2011年の刑法改正で新設されました。
不正アクセス禁止法は「侵入」、刑法は「損壊や業務妨害」と、対象となる行為で区別しましょう。