図のデータモデルを三つの表で実装する。
このとき,“A社への売上50,000円を,2015年4月4日に現金勘定に計上した”ことを記録する“移動”表のa,bの適切な組合せはどれか。
ここで,モデルの表記にはUMLを用いる。
正答4
解説
正解は4です。
図のデータモデルでは、1つの会計取引に2件以上の「移動」が対応します。
注記には「一つの会計取引に関する借方金額の合計と貸方金額の合計は一致すること」という制約があります。
この複式簿記の考え方に沿って、取引番号0122の空欄a、bを考えます。
【図の読み取り】
会計取引表の取引番号0122は、2015-04-04に計上された、摘要がA社の取引です。
移動表で取引番号0122の行は2件あり、一方は勘定コード208(売上)、貸方、50,000円です。
借方と貸方の合計が一致する必要があるので、もう一方の行は借方50,000円でなければなりません。
問題文から、借方に計上する勘定は現金なので、勘定コードは510です。
したがって、a=510、b=借方となります。
【選択肢別解説】
1:× 208(売上)の貸方は、すでに取引番号0122の別の行に記録されています。
これを選ぶと貸方だけが100,000円となり、借方と貸方の合計が一致しません。
2:× 勘定コード208は売上なので、現金勘定に計上したことを表せません。
3:× 510(現金)は正しいものの、貸方にすると貸方合計が100,000円、借方合計が0円となり制約に反します。
4:○ 510(現金)を借方に50,000円計上すれば、貸方の売上50,000円と金額が一致します。
現金という資産の増加は借方に記録するという簿記の原則にも合っています。
【ポイント】
複式簿記では、1つの取引を借方と貸方の両面から記録し、両者の金額を必ず一致させます。
「移動」が「借方」と「貸方」に汎化されている図は、各移動がどちらか一方に分類されることを表しています。