手順に示す電子メールの送受信によって得られるセキュリティ上の効果はどれか。
〔手順〕
(1) 送信者は,電子メールの本文を共通鍵暗号方式で暗号化し(暗号文),その共通鍵を受信者の公開鍵を用いて公開鍵暗号方式で暗号化する(共通鍵の暗号化データ)。
(2) 送信者は,暗号文と共通鍵の暗号化データを電子メールで送信する。
(3) 受信者は,受信した電子メールから取り出した共通鍵の暗号化データを,自分の秘密鍵を用いて公開鍵暗号方式で復号し,得た共通鍵で暗号文を復号する。
正答4
解説
正解は4です。
手順は、本文を共通鍵で暗号化し、その共通鍵を受信者の公開鍵で暗号化して送る方式(ハイブリッド暗号方式)です。
共通鍵を取り出せるのは、対になる秘密鍵を持つ受信者だけです。
【選択肢別解説】
1:× この手順には、受信者が受け取ったことを送信者に知らせる仕組みは含まれていません。
送達確認はできません。
2:× 受信者の公開鍵はだれでも入手できるので、第三者でも同じ手順で暗号化したメールを送れます。
送信者のなりすましは検出できません。
3:× この手順にはハッシュ値やディジタル署名がないので、本文が改ざんされたかどうかを確認できません。
4:○ 本文を復号するための共通鍵は、受信者の秘密鍵でしか取り出せません。
第三者は本文を読めないので、内容の漏えいを防止できます。
【ポイント】
暗号化だけで得られる効果は機密性(漏えい防止)です。
なりすましや改ざんの検出には、ディジタル署名を組み合わせる必要があります。