K 有料老人ホームに勤務する管理栄養士である。
K 有料老人ホームでは、毎食 100食をクックサーブ方式で提供している。
食事は8週間のサイクルメニューである。
この1年間は調理従事者の入れ替えはなかった。
最近、主菜の肉料理の摂食率が低下してきた。
表は、主菜の肉料理の3~4月と5 ~6月の摂食率(%)と提供回数の実績である。
また、今年6月の嗜好調査では、主菜について、「肉が硬い」、「肉の味が落ちた」、「鶏肉の料理の回数が多い」という回答が多かった。
そこで、主菜の肉料理について改善に取り組むことにした。
なお、3~4月と5~ 6月で肉類の契約単価は同じであった。
表 主菜の肉料理の1サイクルの提供回数と摂食率
主材料:提供回数(回)/摂食率 3~4月(%)/摂食率 5~6月(%)
肉類:60/86/83
牛肉:14/80/67
豚肉:20/85/84
鶏肉:26/90/90
肉料理の摂食率を改善するために確認すべき帳簿等である。
誤っているのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
表では、肉料理全体の摂食率が86%から83%に下がっています。
内訳をみると、牛肉は80%から67%に大きく低下し、豚肉は85%から84%、鶏肉は90%のまま変わっていません。
嗜好調査でも「肉が硬い」「肉の味が落ちた」という回答が多く、肉の品質や調理の仕方に原因がある可能性があります。
【選択肢別解説】
1:× 確認すべき帳簿です。
検収記録簿で、納品された肉の品質・部位・鮮度などを確認できます。
2:× 確認すべき帳簿です。
作業工程表で、調理の手順や時間配分が適切だったかを確認できます。
3:× 確認すべき帳簿です。
加熱温度記録表で、過加熱により肉が硬くなっていないかを確認できます。
4:○ 作業動線図は、食品や人の動きによる二次汚染を防ぐための資料です。
肉の硬さや味の低下の原因確認には使えないため、確認すべき帳簿ではありません。
5:× 確認すべき帳簿です。
検食簿には提供前の味や硬さの評価が記録されており、品質の変化を確認できます。
【ポイント】
摂食率の低下は、食材の品質、調理工程、加熱条件、提供前の評価の順に原因を探ります。
作業動線図は衛生管理のための資料です。