第107回 看護師国家試験 午前問116
Aさん(82歳、男性)。
妻との2人暮らし。
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準はランクJ。
Aさんは掻痒感のために皮膚科を受診し、老人性皮膚掻痒症と診断され、抗ヒスタミン内服薬が処方された。
身長165 cm、体重55 kg。
Aさんの趣味は散歩で、毎日1 km程度を歩いている。
A さんは「食べにくくてあまり食事が摂れていない。
階段の昇り降りをしたり、 10 分以上歩いたりすると疲れてしまい、あまり外に出なくなった」と言う。
体重は 1か月間で2kg 減少していた。
他に自覚症状はなく、血液検査の結果は、血清蛋白の低下の他に異常はなかった。
このときの A さんに出現している現象として最も考えられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2(筋肉量の減少)。
高齢者で食事摂取量低下、活動量低下、体重減少、血清蛋白低下が同時に出現する場合は、サルコペニア(加齢性筋肉量減少症)またはフレイル(虚弱)が考えられる。
蛋白質・エネルギー摂取不足と廃用により筋肉量が減少する。
1の脱水は皮膚乾燥・口渇・尿量減少等の他所見が必要で、本例の症状とは合致しにくい。
3の胃酸分泌増加は逆流症状(胸やけ等)が出るはずで、食欲低下・体重減少を直接説明しない(高齢者ではむしろ胃酸分泌低下傾向)。
4のROM制限は関節疾患の症状で、栄養障害は説明できない。
サルコペニアの診断は筋力(握力)、筋量(DXA、BIA)、身体機能(歩行速度)で行う(AWGS基準)。
介入は蛋白質摂取(1.0〜1.2g/kg/日)とレジスタンス運動。まとめて解く
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