第106回 看護師国家試験 午後問161
Aさん(59 歳、女性)は、半年前に下咽頭癌で放射線治療を受けた。
口腔内が乾燥し、水を飲まないと話すことも不自由なことがある。
Aさんに起こりやすいのはどれか。
正答1
解説
正解は1。
下咽頭癌に対する放射線治療では照射範囲に唾液腺(耳下腺・顎下腺)が含まれ、唾液分泌が著しく低下する口腔乾燥(ドライマウス)が長期的に生じる。
唾液は自浄作用・抗菌作用・緩衝作用を持つため、唾液低下によりう蝕(う歯)が多発しやすくなり、放射線う蝕とよばれる急速進行性のう歯がみられる。
選択肢2の顎骨壊死は放射線骨壊死としてあり得るが、抜歯等の外傷契機が多くう歯ほど一般的ではない。
3の嗅覚障害は鼻腔・嗅神経への直接照射がない限り通常起こらない。
4の甲状腺機能亢進症は放射線では機能低下が起こり得るが、亢進ではなく低下が問題となる。
対策はフッ素塗布、含嗽、人工唾液、こまめな水分摂取となる。まとめて解く
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