Aさん(82歳、女性、要介護1)は、自宅で一人暮らしをしている。
外出機会が少ないAさんを心配して、民生委員が定期的に見守りを行っている。
ある日、民生委員から地域包括支援センターに、「Aさんのように、家に閉じこもりがちな要介護者が増えている。民生委員だけでは十分な見守りができない」と相談があった。
次の記述のうち、地域包括支援センターの職員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
地域包括支援センターが、個別の相談から地域全体の課題にどう対応するかを問う問題です。
民生委員は「Aさんのように、家に閉じこもりがちな要介護者が増えている」と述べており、個人の問題にとどまらない地域課題が示されています。
【選択肢別解説】
1:× 地域包括支援センターは、本人だけでなく、家族や民生委員などからの相談も受け付けます。
本人が相談に来ることを原則とする記述は誤りです。
2:× Aさん個人のケアプランを作成しても、民生委員が訴える地域全体の見守りの課題は解決しません。
また、要介護者の居宅サービス計画は、通常は居宅介護支援事業所の介護支援専門員が作成します。
3:× 地域包括ケアでは、フォーマルな社会資源とインフォーマルな社会資源を組み合わせて支えます。
民生委員のかかわりを制限するのは逆効果です。
4:○ 地域ケア会議は、個別事例の検討を通して地域課題を把握し、関係者で解決策を話し合う場です。
閉じこもりがちな要介護者の増加という課題を共有し、見守り体制を検討するのに適しています。
5:× 介護保険審査会は、都道府県に置かれ、要介護認定などの処分に対する審査請求を扱う機関です。
要介護者の実態把握のために地域包括支援センターが設置するものではありません。
【ポイント】
地域ケア会議には、個別課題の解決、地域のネットワーク構築、地域課題の発見、地域づくり・資源開発、政策形成の5つの機能があります。