構音障害のあるBさんは、現在発語訓練を実施中である。
ある日、介護福祉職に対して、「おあんで、あつがおごれた」と訴えた。
介護福祉職は、Bさんの発語をうまく聞き取れず、「もう一度、言ってください」と伝えた。
Bさんは、自身の発語で会話を続けようとしているが、介護福祉職には、その内容を十分に理解することができなかった。
このときの、Bさんに対する介護福祉職の判断として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答2
解説
正解は2です。
構音障害は、口唇や舌などの発声・発語器官の動きが悪くなり、言葉をはっきり発音できなくなる障害です。
言葉の意味の理解は保たれています。
Bさんは自分の発語で会話を続けようとしており、話す意欲もあります。
【選択肢別解説】
1:× 構音障害は発音の障害で、言葉の意味の理解には支障がありません。
理解の障害を理由に会話を難しいと判断するのは誤りです。
2:○ 発音が苦手な人には、短い言葉で区切ってゆっくり話してもらうと聞き取りやすくなります。
Bさんの話したいという気持ちを生かしながら会話を続けられます。
3:× 開かれた質問は、自由に長く答える必要があるため、発音が苦手なBさんには負担になります。
「はい」「いいえ」で答えられる閉じられた質問を組み合わせるほうが有効です。
4:× 一度聞き取れなかったことだけで、訓練の効果がないとは判断できません。
訓練の継続や中止は、言語聴覚士や医師が判断します。
5:× 聞き取れないからと会話を中断すると、話そうとするBさんの意欲を損ないます。
聞き取れない部分は、確認しながら会話を続けます。
【ポイント】
構音障害の人には、ゆっくり短く話してもらう、閉じられた質問を使う、五十音表や筆談などを併用するといった工夫が有効です。
失語症(言葉の理解や表出そのものの障害)との違いを押さえましょう。