Aさん(78歳、女性)は、友人から口臭を指摘されて悩んでいる。
また、食事をするときに、「水分と一緒に食べないと飲み込みにくい」とも話している。
Aさんに歯の欠損、麻痺はなく、ストレスの訴えもない。
次のうち、Aさんのからだの中で、機能低下が考えられるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
Aさんは「口臭を指摘された」「水分と一緒に食べないと飲み込みにくい」と訴えています。
一方で、歯の欠損や麻痺はなく、ストレスの訴えもありません。
この2つの訴えに共通する原因を考えます。
【選択肢別解説】
1:× 歯の欠損や麻痺がないため、咀嚼の機能低下を示す根拠は事例にありません。
2:× 蠕動運動は、食道や胃腸が食べ物を送る動きです。
口臭や水分なしでは飲み込みにくいという訴えは、主に口の中の問題です。
3:× 嗅覚が低下しても、食べ物が飲み込みにくくなる理由にはなりません。
2つの訴えを説明できません。
4:○ 唾液が減ると口の中の自浄作用や抗菌作用が弱まり、口臭が生じやすくなります。
また、食べ物がまとまらず滑りにくくなるため、水分なしでは飲み込みにくくなります。
5:× 胃液の分泌は胃での消化に関わります。
口の中で食べ物を飲み込む動作の困難は説明できません。
【ポイント】
唾液には、消化、自浄、抗菌、食塊形成、嚥下の補助などの働きがあります。
高齢者は加齢や薬の副作用で唾液が減りやすいため、口腔ケアや水分補給が大切です。