〔事例〕
Dさん(70歳、男性)は、自宅で妻と二人暮らしで、年金収入で生活している。
ある日、車を運転中に事故に遭い救急搬送された。
医師からは、第4胸髄節まで機能が残存している脊髄損傷(spinal cord injury)と説明を受けた。
Dさんは、入院中に要介護3の認定を受けた。
Dさんは、退院後は自宅で生活することを望んでいた。
妻は一緒に暮らしたいと思うが、Dさんの身体状況を考えると不安を感じていた。
介護支援専門員(ケアマネジャー)は、「退院後は、在宅復帰を目的に、一定の期間、リハビリテーション専門職がいる施設で生活してはどうか」とDさんに提案した。
Dさんは妻と退院後の生活について話し合った結果、一定期間施設に入所して、その間に、自宅の住宅改修を行うことにして、介護支援専門員(ケアマネジャー)に居宅介護住宅改修費について相談した。
次のうち、Dさんが提案を受けた施設として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
在宅復帰を目的にリハビリテーションを受ける施設を問う事例問題です。
介護支援専門員は「在宅復帰を目的に、一定の期間、リハビリテーション専門職がいる施設」を提案しています。
【選択肢別解説】
1:× 養護老人ホームは、環境上の理由と経済的な理由で自宅での生活が難しい高齢者を、市町村の措置で受け入れる施設です。
在宅復帰のためのリハビリテーションを目的とする施設ではありません。
2:× 軽費老人ホームは、身の回りのことは自分でできるものの、自宅での生活に不安がある高齢者が低額な料金で入居する施設です。
リハビリテーションを目的とした施設ではありません。
3:× 介護老人福祉施設は、常に介護が必要な人が生活する施設です。
主に生活の場としての役割をもち、在宅復帰のための一定期間の入所を目的とした施設ではありません。
4:○ 介護老人保健施設は、医師の医学的管理の下で、理学療法士や作業療法士などによるリハビリテーションを行い、在宅復帰を目指す施設です。
提案の内容に最も合っています。
5:× 介護医療院は、長期の療養が必要な人に、医療と日常生活の介護を一体的に提供する施設です。
在宅復帰のための一定期間のリハビリテーションを主な目的とする施設ではありません。
【ポイント】
介護老人保健施設は、病院と在宅の中間施設として、在宅復帰と在宅生活の継続を支援する役割をもちます。
理学療法士・作業療法士または言語聴覚士の配置が定められています。