Mさん(98歳、男性、要介護5)は、介護老人福祉施設に入所している。
誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入退院を繰り返し、医師からは終末期が近い状態であるといわれている。
介護福祉職が確認すべきこととして、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。
正答3
解説
正解は3です。
終末期が近い利用者について、介護福祉職が優先して確認すべきことを問う事例問題です。
Mさんは「誤嚥性肺炎で入退院を繰り返し」、医師から「終末期が近い状態」といわれています。
【選択肢別解説】
1:× 主治医の見通しは、チームで共有すべき大切な情報です。
しかし、介護の方向性を決めるうえで最も優先されるのは本人の意思です。
2:× 発症時の入院先は、緊急時の対応として確認しておく情報です。
最も優先度が高いものではありません。
3:○ 誤嚥の危険があっても口から食べたいのかどうかは、本人の生き方や価値観に関わる問題です。
終末期の介護では、本人の意向を最優先に確認し、それを尊重してケアを組み立てます。
4:× 家族の意向も大切ですが、本人の意向より優先するものではありません。
本人の意思が確認できないときに、本人の意思を推定する手がかりとします。
5:× 延命治療に対する家族の希望も、本人の意向に次いで確認する事柄です。
最も優先されるのは本人の意思です。
【ポイント】
終末期のケアでは、本人の意思を中心に、家族や医療・介護チームが話し合いを繰り返して方針を決めます。
この取り組みはアドバンス・ケア・プランニング(ACP、人生会議)と呼ばれます。