Gさん(70歳、女性、要介護1)は、有料老人ホームに入居していて、網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)による夜盲がある。
ある日の夕方、Gさんがうす暗い廊下を歩いているのをH介護福祉職が発見し、「Hです。大丈夫ですか」と声をかけた。
Gさんは、「びっくりした。見えにくくて、わからなかった…」と暗い表情で返事をした。
このときのGさんに対するH介護福祉職の受容的な対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答1
解説
正解は1です。
視覚障害のある人への受容的な対応を問う事例問題です。
Gさんは夜盲があり、うす暗い廊下で声をかけられて「びっくりした。見えにくくて、わからなかった…」と暗い表情で答えています。
受容とは、相手の気持ちや状態を評価せずにそのまま受け止めることです。
【選択肢別解説】
1:○ 驚かせたことを受け止めて言葉にし、そのうえで「一緒に歩きましょうか」と寄り添う提案をしています。
Gさんの驚きと不安をそのまま受け止める受容的な対応です。
2:× 明るい所を歩くよう助言するのは、問題を解決するための指示です。
Gさんの気持ちを受け止める言葉がありません。
3:× 見えにくいと分かった直後に点字の練習を勧めると、視力の低下をさらに意識させてしまいます。
Gさんの気持ちを受け止める対応ではありません。
4:× 白杖の使用を勧めるのも、問題解決を急ぐ対応です。
暗い表情をしているGさんの気持ちへの配慮がありません。
5:× 「暗い顔をしないで」と言うのは、Gさんの感情を否定しています。
受容とは反対の対応です。
【ポイント】
受容的な対応では、まず相手の感情を言葉にして受け止め、そのうえで必要な支援を一緒に考えます。
視覚障害のある人に声をかけるときは、驚かせないよう、名乗ってから正面近くで話しかけます。