Jさん(85歳、女性、要介護2)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。
時間をかければ一人で洗身、洗髪もできるが、ズボンの上に下着を着る行為がみられたため、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Jさんの入浴時における訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
脱いだ衣服は、着る衣服の隣に並べて置く。 洗身と洗髪は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。 入浴中の利用者に声をかけることは控える。 衣服の着る順番に応じて声をかける。 ズボンの着脱は訪問介護員(ホームヘルパー)が行う。 購入状況を確認しています… 正答 4
解説 正解は4です。
Jさんは「時間をかければ一人で洗身、洗髪もできる」一方で、「ズボンの上に下着を着る行為」がみられます。
これは、手順がわからなくなる実行機能障害などによるものと考えられます。
できることは本人に任せ、手順がわからなくなる部分を声かけで補うことが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 脱いだ衣服と着る衣服を並べて置くと、どちらを着ればよいか混乱しやすくなります。
脱いだ衣服は別の場所に片付けます。
2:× Jさんは時間をかければ自分で洗身や洗髪ができます。
訪問介護員が代わりに行うと、残っている力を使う機会を奪ってしまいます。
3:× 入浴中は、体調の変化や転倒などに気をつける必要があります。
声かけを控えるのではなく、様子を確認しながら適宜声をかけます。
4:○ 着る順番に合わせて「次は下着です」などと声をかけることで、Jさんは手順を間違えずに自分で着替えられます。
残っている力を生かす適切な対応です。
5:× Jさんは着る順番がわからなくなっているだけで、着脱の動作そのものはできると考えられます。
訪問介護員がすべて行うのは過剰な介護です。
【ポイント】
認知症の人の着替えでは、着る順番に衣服を重ねて置く、一つずつ手渡す、順番を声かけするなどの工夫をします。
できることは本人に行ってもらいます。