Fさん(19歳、女性、身体障害者手帳2級)は、先天性の聴覚障害がある。
Fさんは大学生で、授業のときは手話通訳者が配置されている。
Fさんは筆記による定期試験を受けることになり、試験実施に関する配慮を大学に申し出た。
次の記述のうち、Fさんの申し出を踏まえた合理的配慮として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
合理的配慮とは、障害のある人から申し出があったときに、過重な負担にならない範囲で社会的障壁を取り除くための個別の調整や変更を行うことです。
Fさんは先天性の聴覚障害があり、授業では手話通訳者が配置されています。
筆記試験でFさんが困るのは、試験監督者が口頭で伝える注意事項などが聞き取れないことです。
【選択肢別解説】
1:× 受験時間の延長は、読み書きに時間がかかる障害などへの配慮です。
聴覚障害のFさんが筆記試験で困る点には直接対応していません。
2:× 文字の拡大は、弱視など視覚障害のある人への配慮です。
Fさんの障害には合いません。
3:× テキストの持ち込みは、障害による困難を補う配慮ではありません。
ほかの受験者との公平性も損ないます。
4:○ 口頭の説明を書面にすれば、聴覚障害のあるFさんもほかの受験者と同じ情報を得られます。
Fさんの障害特性に合った合理的配慮です。
5:× 問題の読み上げは、視覚障害などで文字を読むことが難しい人への配慮です。
聴覚障害のFさんには役に立ちません。
【ポイント】
合理的配慮は、本人の障害特性と困りごとに合わせて個別に考えます。
聴覚障害には「音声情報を視覚情報に置き換える」配慮が基本です。