Bさん(76歳、女性)は、病気はなく散歩が日課である。
肺がん(lung cancer)の夫を長年介護し、数か月前に自宅で看取った。
その体験から、死期の迫った段階では延命を目的とした治療は受けずに、自然な最期を迎えたいと願っている。
Bさんが希望する死を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答3
解説
正解は3です。
死に関する用語の意味を問う問題です。
Bさんは「延命を目的とした治療は受けずに、自然な最期を迎えたい」と願っています。
延命治療を差し控え、人としての尊厳を保ったまま自然な死を迎えることを表す用語が求められています。
【選択肢別解説】
1:× 脳死は、脳幹を含む脳全体の機能が回復不可能な状態で停止したことをいいます。
Bさんが希望する死のあり方を表す用語ではありません。
2:× 突然死は、予期しない急な病気などで、発症から短時間のうちに亡くなることをいいます。
Bさんの希望とは異なります。
3:○ 尊厳死が適切です。
回復の見込みがない段階で延命のための治療を行わず、本人の意思に基づいて自然な経過で死を迎えることを指します。
4:× 積極的安楽死は、苦痛から解放するために、薬物の投与などで意図的に死を早めることをいいます。
治療を控えて自然な最期を迎えるというBさんの希望とは異なります。
5:× 心臓死は、心臓の停止によって判断される死のことです。
死の判定の方法を表す用語で、Bさんの希望する死のあり方ではありません。
【ポイント】
本人の意思を尊重するため、元気なうちから家族や医療・介護職と最期の過ごし方を話し合っておくことが大切です。
このような話し合いのプロセスは、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)と呼ばれます。