正答2
解説
正解は2です。
認知症の行動・心理症状(BPSD)に使われる抗精神病薬の副作用を問う問題です。
抗精神病薬は脳内のドパミンの働きを抑えるため、パーキンソン病に似た症状(錐体外路症状)や過度の鎮静が起こりやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 歩幅は広くなるのではなく、狭くなります。
薬によるパーキンソン症状のため、小刻みな歩き方になり転倒しやすくなります。
2:○ 誤嚥のリスクが高くなります。
錐体外路症状で飲み込みの動きが悪くなるうえ、鎮静作用で覚醒レベルが下がるため、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
3:× 過剰に活動的になるのではなく、鎮静によって活動性が下がります。
日中もうとうとして、ぼんやりすることがあります。
4:× 筋肉の緊張は緩むのではなく、強くなります。
筋肉がこわばる筋固縮が起こり、動作がぎこちなくなります。
5:× 怒りっぽくなるのは、抗精神病薬のよくある副作用ではありません。
抗精神病薬は、むしろ興奮を鎮める目的で使われます。
【ポイント】
抗精神病薬を使い始めたら、歩き方、飲み込み、日中の覚醒状態の変化を観察し、医療職に伝えます。
BPSDへの対応は、薬に頼る前に、原因を探って環境やケアを見直すことが基本です。