正答5
解説
正解は5です。
認知機能の低下による機能性尿失禁への対応を問う問題です。
機能性尿失禁とは、膀胱や尿道の働きには問題がないのに、認知機能や運動機能の低下のために適切に排泄できず失禁するものです。
この利用者は夜間にトイレの場所がわからず、ほかの場所で排尿していると考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 足上げ運動は下肢の筋力を高める運動です。
トイレの場所がわからないことによる失禁の解決にはつながりません。
2:× ゴムひもを緩いものに変えるのは、衣服の着脱に手間取る人への工夫です。
トイレの場所を認識できないという原因には対応していません。
3:× 膀胱訓練は、排尿の間隔を少しずつ延ばす訓練で、切迫性尿失禁などに用いられます。
膀胱の機能に問題のない機能性尿失禁には適しません。
4:× 排泄してしまう場所に入れないようにしても、トイレの場所がわからないという原因は解決しません。
別の場所で排尿するだけになり、行動の制限にもなります。
5:○ トイレの照明をつけてドアを開けておくのが適切です。
夜間でもトイレの場所が目で見てわかるようになり、トイレで排泄しやすくなります。
【ポイント】
失禁への対応は、まず失禁の種類と原因を見極めることが基本です。
機能性尿失禁には、トイレの表示や照明、排泄のサインを読み取った誘導など、環境と関わり方の工夫で対応します。