Bさん(80歳、女性、要介護2)は、1年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の診断を受け、服薬を継続している。
同居の息子は日中不在のため、週に3回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、訪問介護員(ホームヘルパー)と共に活発に会話や家事をしていた。
不眠を強く訴えることが増えたため、1週間前に病院を受診したときに息子が主治医に相談した。
その後、午前中うとうとしていることが多くなり、飲水時にむせることがあった。
歩くとき、ふらつくようになったが、麻痺はみられない。
バイタルサイン(vital signs)に変化はなく、食欲・水分摂取量も保たれている。
訪問介護員(ホームヘルパー)のBさんと息子への言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
Bさんは不眠を強く訴えるようになり、息子が1週間前に主治医に相談しています。
その後から、午前中のうとうと、飲水時のむせ、歩行時のふらつきが現れました。
麻痺はなく、バイタルサインや食欲も保たれていることから、受診後の処方の変更による薬の影響が疑われます。
【選択肢別解説】
1:× 日中に横になって過ごすと、昼夜のリズムが崩れて不眠がさらに悪化します。
原因を確かめずに勧めるのは適切ではありません。
2:× ふらつきの原因がわからないまま、リハビリを勧めるのは早すぎます。
転倒の危険もあります。
3:× 訪問介護員が「嚥下障害が起きている」と判断して伝えることはできません。
診断は医師が行うものです。
4:○ 不眠の相談の後から、日中の眠気、むせ、ふらつきがそろって現れています。
睡眠薬などの影響が考えられるため、処方薬の変更を確認することが適切です。
確認できたら、主治医に相談するよう促します。
5:× 症状は受診の後に急に現れており、認知症の進行と決めつけるのは誤りです。
根拠のない判断は家族の不安を強めます。
【ポイント】
睡眠薬や抗不安薬は、高齢者に日中の眠気やふらつき、嚥下機能の低下を起こすことがあります。
急な状態の変化があったときは、まず薬の変更がなかったかを確認します。