〔事例〕
Aさん(80歳、女性、要介護3)は、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されている。
診断後も家業を手伝いながら、地域の活動に参加していた。
半年前からパーキンソン病(Parkinson disease)が悪化し、動作は不安定となったが、「家族に迷惑をかけたくない」と、できることは自分で取り組んでいた。
また、主となる介護者である娘に服薬を管理してもらいながら、通所介護(デイサービス)を週3回利用し、なじみの友人と話すことを楽しみにしていた。
最近、通所介護(デイサービス)の職員から娘に、昼食時にむせることが多く食事を残していること、午後になると、「レクリエーションには参加したくない」と落ち着かない様子になることが報告された。
その後、娘が腰痛を発症し、Aさんは短期入所生活介護(ショートステイ)を利用することになった。
次の記述のうち、短期入所生活介護(ショートステイ)におけるAさんの生活課題として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
正答1
解説
正解は1です。
事例では、通所介護の職員から「昼食時にむせることが多く食事を残している」と報告されています。
パーキンソン病では嚥下機能が低下しやすく、むせは誤嚥のサインです。
誤嚥性肺炎や低栄養は命に関わるため、安全に食事ができることが最も優先される課題です。
【選択肢別解説】
1:○ むせることが多く食事を残している状況は、誤嚥と低栄養の危険を示しています。
生命と健康に直結するため、短期入所中に最も優先すべき生活課題です。
2:× パーキンソン病では服薬管理が重要です。
しかし、短期入所中は施設が服薬を管理できるため、Aさん自身が管理できることは最優先の課題ではありません。
3:× 通所介護の再開は、短期入所を終えた後の課題です。
短期入所中の生活課題として最優先ではありません。
4:× Aさんにはすでになじみの友人がおり、新しい友人をつくることは優先される課題ではありません。
5:× 地域の活動への参加は、以前のAさんの生活です。
現在の安全に関わる課題が先です。
【ポイント】
生活課題の優先順位は、生命・安全に関わるものが最も高くなります。
事例中の「むせ」は誤嚥の危険を示す重要な手がかりです。