正答3
解説
正解は3です。
この問題は、前頭側頭型認知症の症状と、それに合った対応を問うています。
前頭側頭型認知症では、同じ行動を繰り返す常同行動、社会のルールを守れなくなる脱抑制、決まったコースを歩き回る周回、食べ物へのこだわりなどがみられます。
記憶や空間の認識は比較的保たれていることが多いのが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 前頭側頭型認知症の周回は、決まったコースを歩いて戻ってくることが多く、道に迷うことは少ないとされます。
GPSでの追跡は、周回への対応として優先されるものではありません。
2:× 甘い物を無理に制限すると、本人が強く反発し混乱を招くことがあります。
量や置き場所を工夫するなど、こだわりを生かした対応を考えます。
3:○ 常同行動を無理にやめさせるのではなく、その性質を生かして、本人と周囲が納得できる生活習慣として組み立てる方法が有効です。
4:× 抗認知症薬は、前頭側頭型認知症の脱抑制に対する効果は認められていません。
服薬介護は脱抑制への対応になりません。
5:× 暴力があった場合は、まず職員の安全を確保し、その背景や対応をチームで検討します。
すぐに警察へ連絡するのは適切ではありません。
【ポイント】
前頭側頭型認知症への支援では、常同行動を生かして日課を作る「ルーティン化」がよく用いられます。
アルツハイマー型認知症と違い、初期には記憶障害が目立ちにくいことも押さえましょう。