Aちゃん(1歳3か月)は、父親に抱かれて散歩中である。
前方から父親の友人がやってきて、父親がにこやかに友人と話をしていると、Aちゃんは父親にしがみつき、父親の顔と父親の友人の顔を交互に見ている。
しばらくすると、Aちゃんは緊張が解けた様子で、友人が立ち去るときには少し笑顔を見せた。
Aちゃんの様子を説明する用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答2
解説
正解は2です。
この問題は、乳幼児の発達に関する用語を問うています。
Aちゃんは知らない人を前に父親にしがみつき、「父親の顔と父親の友人の顔を交互に見て」います。
父親がにこやかに話す様子を見て緊張が解け、最後は笑顔を見せています。
このように、判断に迷う場面で信頼する大人の表情を手がかりに行動を決めることを社会的参照といいます。
【選択肢別解説】
1:× 3か月微笑は、生後3か月頃に人の顔を見て微笑む反応です。
他者の表情を手がかりに判断する行動ではありません。
2:○ 父親の表情を確かめて、相手が安全な人かどうかを判断しているので、社会的参照にあたります。
生後9か月から1歳頃以降にみられます。
3:× クーイングは、生後2か月頃から出る「アー」「クー」などの穏やかな発声です。
4:× 自己中心性は、ピアジェの発達段階で2〜7歳頃の幼児が他者の視点に立って考えにくい特徴を指します。
5:× 二項関係は、「自分と人」や「自分と物」の1対1の関係です。
Aちゃんは父親を介して友人という第三者を理解しており、二項関係を超えた行動です。
【ポイント】
生後9か月頃から、自分・他者・対象の三項関係が成立し、共同注意や社会的参照がみられるようになります。
この時期の変化は「9か月革命」とも呼ばれます。