正答2
解説
正解は2です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
肩関節前方脱臼は、上肢を外転・外旋・水平伸展した肢位で上腕骨頭が前方へ押し出されて起こります。
脱臼後の運動療法では、前方の関節包や靱帯にストレスをかけるこの肢位を避けます。
【選択肢別解説】
1:× 屈曲の筋力増強運動は適切です。
屈曲は前方関節包を強く伸張しない運動であり、三角筋前部線維などの筋力回復に用いられます。
2:○ 水平伸展の筋力増強運動は適切ではありません。
水平伸展は上腕骨頭を前方へ押し出して前方関節包を伸張するため、再脱臼の危険を高めます。
3:× 内転の筋力増強運動は適切です。
内転は脱臼肢位である外転とは逆方向の運動で、大胸筋や広背筋を強化しても前方関節包への負担は小さいです。
4:× 内旋の筋力増強運動は適切です。
内旋筋である肩甲下筋は関節の前方を補強しており、その強化は前方への再脱臼の予防に役立ちます。
【ポイント】
肩関節前方脱臼後に避ける肢位は、外転・外旋・水平伸展です。
若年者では反復性脱臼に移行しやすいため、腱板と肩甲骨周囲筋の強化が再発予防の柱になります。