正答3
解説
正解は3です。
末梢神経の伝導速度は、神経線維の太さと髄鞘の有無で決まります。
四肢の運動神経は太い有髄線維で、跳躍伝導によって速く興奮を伝えます。
【選択肢別解説】
1:× 約50cm/secは遅すぎます。
これは秒速0.5mに相当し、細い無髄線維(C線維)の伝導速度程度の値です。
2:× 約5m/secも遅すぎます。
この程度の速度は細い有髄線維や無髄線維の範囲であり、四肢の運動神経の値ではありません。
3:○ 約50m/secが正常成人の四肢末梢運動神経の伝導速度です。
神経伝導検査では、上肢でおおむね50〜60m/sec、下肢ではやや遅い値が目安とされます。
4:× 約200m/secは速すぎます。
最も太いAα線維でも伝導速度はおおむね120m/sec程度までです。
【ポイント】
伝導速度は、線維が太いほど、また有髄であるほど速くなります。
脱髄性ニューロパチーでは伝導速度が著しく低下し、軸索障害では振幅の低下が目立つという違いも押さえておきます。