19 歳の女性。
バレーボールの試合中、ジャンプの着地で膝が「がくっ」となって膝関節の疼痛を自覚した。
医科へ搬送され、関節穿刺にて血性の関節液が採取された。
考えられるのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
ジャンプの着地で膝が「がくっ」と崩れ(膝くずれ)、関節穿刺で血性の関節液が採取されました。
関節内血腫(関節血症)は、血流のある関節内の組織が損傷したことを示します。
【選択肢別解説】
1:○ 半月板辺縁部損傷が考えられます。
半月板は辺縁部(外周側3分の1程度)にだけ血管があるため、辺縁部が裂けると関節内に出血します。
着地時のひねりで生じ、膝くずれを起こす点も合致します。
2:× 膝蓋骨骨折は、膝前面の直接の打撲や大腿四頭筋の強い収縮で生じます。
骨片間の陥凹や膝の自動伸展不能が特徴で、着地での膝くずれという経過とは合いません。
3:× 外側側副靱帯は関節包の外にある靱帯で、損傷しても関節内に血腫がたまることはまれです。
受傷機転も膝の内反強制で、本例とは異なります。
4:× 膝蓋腱断裂は関節外の損傷で、膝蓋骨の高位と膝の自動伸展不能が特徴です。
血性関節液の所見とは合いません。
【ポイント】
関節血症を起こす代表は、前十字靱帯損傷、半月板辺縁部損傷、膝蓋骨脱臼、骨軟骨骨折です。
関節液に脂肪滴が混じる場合は、骨折(関節内骨折)を考えます。